言葉に色をつけるなら

フィクション、たまにノンフィクション。

※これは宮下奈都氏の著書「羊と鋼の森」を読んで私が感じたことの記録。作品そのものの講評ではない、悪しからず。


羊と鋼の森」を読んで、本当に色んなことを考え直す良い機会になった。


読了直後に私の中に芽生えた"決意"とか、"目標"とか、全部全部このブログに書こうと思ったのに、うまく言語化できない。


悔しい。


私の中にはまだまだ言葉にできない感情が沢山ある気がする。上手く伝えたいのに、叶わない。ただただ悔しい。


…いや、やっぱり下手くそなりに感じたことを書こうと思う。


これは本当にただ、私の本を読んでの感想…というか、「この本を読んだことで、私はこうやって背中を押された」っていうただの記録。本当にただの日記。公開するほどのものでもない。稚拙すぎるかもしれない。ごめんなさい。


主人公・外村。

新人調律師。山で育った平凡な青年、才能も特にないだろう、ただ感性は豊かだろうし、努力の気持ちは人一倍ある。


劣等感を糧に成長していく彼の姿に、シンプルに感動した。


ここ最近の私は劣等感を糧にするどころか、周りと自分を比べては落ち込み、そのまま海の奥深くに沈んでいくみたいな生活を送っていた。


本当に、このままじゃよくないなと思っていたのだが(当たり前である)、なかなかこの感じから抜け出せなくて。


でも、「羊と鋼の森」を読んで、今まで「私は他の誰よりも劣ってる」と思っていたのが、「新人って、こんなものかもしれない」と、なんだか心がスッキリした。


誰しもが、悩みながら、壁にぶつかり、そのたびに挑戦を繰り返し、乗り越え、いや、時にその壁を乗り越えられなかったりもするだろう。


人生って、そんな繰り返しなんだと思う。


この作品に出てくる全ての人間が、悩んでる。もがいてる。乗り越えてる。


今の私に足りないのは「謙虚さ」と「努力」。


もっともっとひたむきに、劣等感を糧に、頑張れる人間になりたい。


羊と鋼の森」は私の背中を押してくれたと言っても、過言ではない。